ドメイン・テイスティング

 インターネットのドメインネームとIPアドレスを世界規模で管理しているICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)は2008年6月から2009年4月までの期間で、ドメイン・テイスティング(domain tasting)が99.7%減少したことを発表しました。

 しかし、ドメイン・テイスティングとは何でしょうか。その行為は登録猶予期間(Add Grace Period)と深い関係を持っています。登録猶予期間はレジストラに与えられた5日間の返品可能期間であり、主に「com」や「net」といったgTLD(Generic Top Level Domain)にて導入されています。登録猶予期間制度の主な目的はスペルミスしてしまい、誤って登録されたドメインの取消でした。

 ドメイン・テイスティングとは、レジストラが、前述した登録猶予期間を使い、ドメインネームの市場価値を試すことです。レジストラはまず、大量にドメインネームを取得し、登録猶予期間内にアクセス数等を調べ、ドメインネームの価値を判断した上で、無償で取消しができるのです。

 しかし、2008年6月に登録猶予期間の取り消し件数は約1800万件を占め、深刻な問題になりました。それ故、登録猶予期間の悪用を停止するために、ICANNによって約1年前にドメイン・テイスティング対策を導入されました。その対策は、登録猶予期間内に取消したドメインネームの件数を1カ月単位で集計し、その件数または取消率が一定割合を定めました。それを超えた場合は、次の登録時に課金するようになりました。その対策の導入によって、ドメイン・テイスティングの件数が著しく減少し、2009年4月にはほとんどなくなりました。

 ICANNによって導入された対策はドメイン・テイスティングだけでなく、ドメイン・キッティング(domain kiting)にも影響を及び、その件数も急減しました。ドメイン・テイスティングはドメイン・キッティングと密着していますので、間違えることが多いです。ドメイン・キッティングはドメインネームの登録、登録猶予期間内の取消、再登録を繰り返す結果、登録費を払わずに、ドメインネームを使えるのです。その行為は対策導入の前にも大きい問題でしたが、現在、件数は大幅に減りました。

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